◆宝石のお手入れ方法 |
■ダイヤモンド |
●ダイヤは「親油性」といって油に馴染みやすい性質があります。長く使っているとダイヤの裏側に油分や埃が付着して、光沢がなくなります。
●こんな時は中性洗剤をつけた柔らかい歯ブラシで汚れを落とし、水でよくすすいでください。また光沢が戻ります。 |
■ルビー・サファイア・キャッツアイ・ヒスイ… |
●上記の色石の他アクアマリン・トパーズ・トルマリン・ガーネットなども同様なお手入れが可能です。よく洗ってください。 |
■エメラルド・トルコ石・ラピスラズリ・サンゴ・コハク・べっ甲… |
●トルコ石・ラピスラズリ・サンゴなどは「多孔質」といって、石に目に見えない無数の穴が開いています。この穴に汚れた水が吸収されると光沢が無くなりますので、柔らかい布で拭くだけにとどめましょう。
●エメラルドは欠けやすいのと、「エンハンスメント」といって、オイルに浸して色を改善する処置を施しているのですが、頻繁に洗うとそのオイルが抜けてしまう恐れがあります。 |
■真珠 |
●真珠は汗や酸に弱く、最もデリケートの宝石といえます。外したら柔らかい布で拭って、通気性のある場所で保管しましょう。 |
■地金製品 |
●金やプラチナのリングやネックレスなど地金製品も汚れが付着したら、ダイヤと同じようによく洗ってください。 |
◆地金の変色 |
■プラチナやホワイトゴールドはそうでもないのですが、18金は変色します。さらに同じ18金でも銀で割った「青金」に比べて、銅で割った「赤金」は時間が経つにつれ酸化して、目立って赤くなります。 |
●このような変色は汚れと違って、上記の手入れ方法では直りません。親しい宝石店に頼んで機械で洗浄してもらいましょう。
●当店でもショーケースに収められた18金の地金製品は強烈なハロゲンランプに照らされて、徐々に赤く変色していきます。見苦しいので暇を見つけてまめに洗うようにしていますが、何しろ何千点もある店頭商品のこと、1月位かけて洗い終わる頃には、最初に洗ったのが既に赤くなりかかっている始末で、うんざりします。
●ここで変色にまつわるエピソードを一つ。一通り地金製品を洗い終わり、何もかもが清々しく感じられほっとしていた時のことです。若い女性のお客様が18金のリングを探しに来ました。しばらく熱心に見ていたのですがそのまま帰ってしまったので、スタッフに聞いてみると、そのお客様曰く。「この店の金は色が薄くて金らしくない」どうもそのお客様は赤く変色した山吹色を本来の金色と思い込んでいたらしいのです…??? |
■地金製品を着けたまま海や温泉に入るのは禁物です。温泉などの成分と反応して変色する危険性があります。 |
◆宝石の保管 |
■宝石が増えてくるとその保管場所に頭を悩ますものですが、仕切りのある大きめの宝石箱に一点一点区分して収めるようにしましょう。 |
●ひとまとめにして一箇所に保管すると、「擦り合わせ」といって硬度の順にダイヤがルビーを傷つけ、そのルビーがエメラルドを傷つけ、そしてエメラルドがオパールや真珠を傷つけてしまいます。
●布やティツシュに包むとよさそうですが、見えないだけに間違えて捨ててしまった、という話をよく聞きます。くれぐれもご注意を。 |