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★以下の雑文は、HP「JEWELRY AYA」の「店長からのメール」に掲載したものです
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■2004年1月5日(月) 「2004年を迎えて」 |
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混迷して一向に出口の見えない2003年が明けて、新しい年2004年を迎えました。
明けましておめでとうございます。全国的にも穏やかな良い正月を迎えられたことと思います。
初めてホームページを立ち上げて、インターネット通販に乗り出したのが、2002年の正月でしたから、あれから丁度丸2年の歳月が流れたことになります。
この間不慣れなことの連続で、お客様方からは励ましやお褒めの言葉の他にも、沢山のお叱りの言葉も頂戴いたしました。
そして、その一つ一つを貴重な糧として、当サイトも少しづつ成長して参りました。
お蔭様で、サイトを訪れてくださる方やご注文の数も目だって増え、初期の開店休業の状態に比べて、見違えるほど慌しい毎日となりました。
昨年10月、優秀なスタッフの加入により、念願だった在庫数を倍増する計画に着手いたしました。
その後急速にアイテム数を増やし、今年3月頃には、倍増どころか3倍増をも達成できる見通しです。
これにより「より多くの品」から、当サイトのモットーである「よりよい品をより安く」選んでいただけることが可能になります。
その他、メールマガジンの毎週の発行など課題も残されておりますが、着実に実現して参りたいと思います。
未だ半人前の発展途上のサイトですが、これからも精一杯頑張りますので、本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
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■2004年2月6日(金) 「宝石写真小図鑑」 |
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冒頭の「What’s New」にも紹介していますが、「宝石写真小図鑑」が遂に完成しました。
「宝石写真小図鑑」は、主だった宝石の・写真・用語・価格について、私が今まで学んだ知識・体験の全てを傾注して、解説を試みた宝石事典です。
従来、「鉱物図鑑」のようなものや、鉱物と宝石を兼ねた図鑑は、ネットでも見受けられましたが、宝石を専門に扱ったものは無かったように思います。
特筆すべきことは、それぞれの宝石の価格を
☆の数により、「非常に高価〜安価」の5段階で表示したことです。
このように宝石の価格にまで言及した図鑑は、ネット上では初めてのように思われます。
未だ掲載している点数も少なく、ミニ宝石事典にしか過ぎませんが、今後写真も追加して、充実して行きたいと考えております。
今まで「宝石の見分け方」「宝石の手入れ法」「宝石の故障と修理」等、色々なコンテンツをアップして来ましたが、昨年の春以来1年近く費やした時間数といい、私の中では、文句なしに力作であると自負しております。
トップページ上段の左側の「インフォメーション」に載せてありますので、折に触れて、ぜひご活用ください。
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■2004年3月5日(金) 「消費税還元セール」 |
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来る4月1日より消費税が改正され、「総額表示方式(内税)」が義務付けられます。
例えば、今までは9800円の値札を付けていて、清算の時に税込み10290円の金額を頂戴していたのができなくなり、最初から10290円の税込みの価格を表示しなければいけなくなるのです。
消費者の皆さんは、「何だ、それじゃ今までと同じではないか」と思われるかもしれませんが、私ども販売する側からすれば結構重大な問題をはらんでいます。
当店の価格をよくご覧になれば、9800円、19800円、99800円、198000円といった価格が多いことに気付かれるはずです。
これは、仕入れ価格に通常の掛け率を掛けて10500円になった場合、9800円に切り捨てて格安感を出しているためです。
しかし、今後はそれができなくなる。そして、10290円や20790円といった中途半端な価格を付けなければいけなくなる。
目の上のたん瘤ではありませんが、私はチョコッとはみ出しているこの中途半端な価格が気に入りません。
そこで、当店では価格据置のまま、外税から内税へ移行する決断をいたしました。結果として、お客様には嬉しい消費税還元となります。
そんな訳で、本日3月5日より「消費税還元セール」を実施いたします。
ただし、早急に全商品を価格据置のまま外税から内税へ切り替えますが、未だ外税のままの商品をご注文された場合は、「ご注文確認メール」で金額を訂正いたします。
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■2004年4月9日(金) 「吉祥寺店・12周年創業祭」 |
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桜が満開になる頃になると、吉祥寺店では恒例の創業祭が行われる。
毎年回を重ねて今年で12回目になった。
吉祥寺は周辺からの買い物客で賑わう、東京でも屈指の商業都市である。
そして、その買い物客を目当てに、デパートを初めとして、多くの商店が軒を連ねている。
特に、宝飾品に関しては全国有数の激戦地で、狭い区画に、ありとあらゆる宝石店がひしめくように出店している。
そして、そんな激烈な競争に耐え切れずに、過去多くの店が撤退して行った。
派手なテレビCMで全国一の巨艦店にのし上ったA店。また、買戻しを約束しながら最後は破綻し、話題になったB店。さらに、製造直販を謳って、東京に上陸した甲府のメーカーは5年と持たなかった。
そして、今月また、創業50年に及ぶ老舗時計店がひっそりとその幕を閉じる。
移り変わりが激しいのは、宝飾業界ばかりではない。当店が入っているビルでも、古参の店の撤退など、幾多の変遷があり、気が付くと、今やビル内で9社中3番目の古顔になっていた。
このように大地に根を下ろし、年輪を刻むように成長して来られたのも、太陽の恵みにも等しいお客様のご愛顧があったからである。
そのご恩に報いるためにも、出来得る限りの品揃えとサービスを用意して、今この宴の幕を開こうと思う。
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■2004年5月7日(金) 「太陽と緑の通り…」 |
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ゴールデンウイークが終わった。
今年は長期の連休だったということもあって、ここ吉祥寺は連日大勢の買い物客で賑わった。
例年、吉祥寺ではこの時期「吉祥寺・ウエルカムキャンペーン」なるイベントを催して、街挙って吉祥寺の活性化に取り組んでいる。
各種のイベントを行う他、買い物クジを発行して、ペアーでの旅行招待や街の商品券を奮発する。
今年は、その行事に当店が所属している「平和通り商店会」も加わった。
先ず、歩道の敷石を新しいものに換え、街路樹を囲むようにコの字型の木製のベンチを置いた。そして、脇にはお対の木製の花壇を…
新装のオープニングは4月21日。そして、週末の23日(金)〜25日(日)にはパレード等のイベントがあり、ゴールデンウイーク前半には、やはり、ペアーの北海道旅行や通りでの商品券を…
キャッチフレーズは「太陽と緑の通りー平和通り商店会♪」。
我が商店会ながら、「中々やるもんだわい」と思った。
それにしても、買い物に疲れた家族やアベックがベンチに腰を下ろして、アイスクリームなどを舐めているのは、中々いい眺めである。
当店は路面に面しているということもあって、極寒や極暑の時期には冷暖房の完備した駅ビルなどに客が流れてしまうのだが、その代わり今が一番よい季節である。
ぜひ、新装成った我が平和通り商店会を見にいらしてください。
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■2004年6月4日(金) 「共同購入」 |
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楽天市場に2002年10月ショップをオープンして、早いもので1年半が過ぎました。
当初はほとんど開店休業に等しい状態でしたが、最近ではお客様の来店数も目だって増え、また、たくさんのご注文もいただけるようになりました。
これも、ひとえにお客様の温かいご愛顧の賜物と、深く感謝いたしております。
「プレゼント」「オークション」「お宝探し」と力を注いできた各種イベントも、今ではすっかり定着して、毎回多数の方に参加していただくまでになりました。
そこで、今月からさらに新しいイベント「共同購入」を開始いたします。
「共同購入」自体は特別に目新しいイベントでもなく、また、オープン当初は当店でも何回か実施したことがあります。
しかし、当時はイベントへの参加者も少なく、時期尚早と考え、しばらく中断していたのです。
それでも、「共同購入」は、いつか本腰を入れて取り組まねばばらない、重要なイベントでした。
当店がポリシーとしている、「よりよい品をより安く、より多くの人に提供すること」を実現する、格好のステージと考えたからです。
そんな訳で、今月から新たに「共同購入」を開始いたします。
最初は、隔週で、取り扱い品目も少ないかもしれませんが、おいおい品数を増やして、毎週開催したいと考えております。
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■2004年7月9日(金) 「オークションのマナー(前)」 |
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当店の「スパーオークション」の事例を下に、オークションのマナーについて考えてみたいと思います。
先ず、現在(6/11)まで144点の品が落札されましたが、未入金のケースが12例ありました。
その内3人の方からは謝罪と状況説明のメールをいただきました。いずれも正当な理由があり、気持ちよく了承しているものです。
中には、こういうケースもありました。それは、ダイヤリングのオークションでしたが、締切直前に、それまで12000円の値段しか付かなかったのに、いきなり27000円の入札をされた方があったのです。しかも、この方は新たに始まったダイヤ付ネックレスのオークションにも29000円の高値を付けています。
私は不安になりました。本当に大丈夫なのかしら?と。
案の定、落札決定のメールを送った処、直ぐに次のような返信がありました。「本命はダイヤ付ネックレスの方なので、リングはキャンセルできないか?」
ダイヤ付ネックレスが落札したら責任を持つという条件で、止む無く他に希望者を探すこととなりました。
しかし、次点の12000円の入札者は機嫌を損じられたのか、今更要らないという返事。
3番目の9000円の入札者が喜んで引き受けてくれなかったら、危うくこのオークションはお流れになるところでした。
しかし、このダイヤ付ネックレスに入札された方は、非常に良心的な良い方だと思っています。何しろ、その後、破格の値段でこの品を引き取ってくれたのですから…
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■2004年8月6日(金) 「オークションのマナー(後)」 |
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しかし、オークションの参加者は全てこのような良心的な人ばかりとは限りません。依然として、ルール違反者が後を絶ちません。
中でも、私が見過ごせないと感じたのは、次のケースです。
最初、その人は6200円でアメシストリングを落札したのですが、その時おかしな事をいうのです。
当店の配送業者は佐川急便なのですが、「佐川急便とは相性が悪いので、他の配送業者に替えてくれないか?」
その時は何事もなかったのですが、次のオークションでトラブルが発生しました。
2200円で落札したブルートパーズのピアスが未入金になりました。そうこうしている内に、その次のオークションで落札した3500円の馬のペンダントも未入金に…
私はアホらしいので、その後満足な催促もしていません。ただ、最初の変な申し出からして、あちこちでトラブルを起こしている人だろう、と感じたまでです。
その人が、しばらくして、オークションに再び乱入して来たのです。しかも、出品したオークション全てに軒並み高値を付けています。
私には、この人の気持ちが理解できません。迷惑をかけた処に、再びおめおめと入札するその神経が…
この時ばかりは、楽天市場に通告して、この人の入札価格を全て取り消す、という強行措置を取らせていただきました。
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■2004年9月3日(金) 「指輪の変形」 |
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最近、お客様からの宝石の故障についての問い合わせで、考えさせられることがありました。
「宝石の故障と修理」から、頻繁に起こる故障については折に触れて再掲載して、皆さんに理解していただこうと思います。
本日は、先ず「指輪の変形」について
■ 一見硬そうに見える地金の指輪も、外圧により立派に変形します。特に重いバケツを持ったり、自転車に乗ってハンドルを握り締めたり、ベビーバギーを押したりする時は変形しやすいので、必ず指輪を外してください。
総重量30グラム程の印台風の Ptダイヤデザインリングを、華奢なご婦人にお売りした事があります。
半日程して、「指輪が曲がった」とその女性が駆け込んで来ました。見ると、その頑丈そうな指輪がグニャリと、ものの見事に変形しています。
大の男に曲げろといっても、決して曲げる事のできない代物です。不思議に思って話を聞くと、シャフトを握り締めてゴルフをやったらしいのです。「なるほど、曲がるもんだなぁ」と、変に感心したのを覚えています。
こんな時のお客様の話は大概決まっています。曰く、「何もしないのに、指輪が曲がってしまった」。曰く、「ほとんど付けていないのに、指輪が曲がった」というものです。
しかし、ユリ・ゲラーやミスター・マリックならともかく、指輪が独りでに曲がる、などということはあり得ない事なのです。
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■2004年10月1日(金) 「石落ち」 |
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指輪の変形は簡単に直せますが、厄介なのは、指輪の変形により、石が落ちてしまうことです。
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ダイヤをパヴェ風にびっしりと留めた指輪の、両端のダイヤが2列程そっくり落ちてしまったケースがありました。見ると、指輪の形が楕円形に歪んでいます。
パヴェ風のダイヤリングなどは、隣り合わせのダイヤを1本の爪で兼用して留めるやり方で、厳密な留め方ではありません。このような場合、指輪の変形により爪が開いて、石が落ちてしまうのです。
話を聞くと、常時付けっ放しで、自転車に乗る時も指輪を付けたままだったという事でした。 ハンドルを握り締めたため指輪が変形し、爪が微妙に開いて、ボロボロと落ちてしまったのです。
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テーパーダイヤのレール留めも、石が落ちやすいケースです。このような指輪はテーパーダイヤを並べて、上下2列の枠で一斉に留めるやり方ですので、一つの石が外れると連鎖反応的に落ちてしまうのです。
■ ミステリーセッティングの指輪も注意を要します。ミステリーセッティングの指輪は、サイズ直し自体せいぜい一番位しかできません。非常にデリケートな石の留め方ですので、それ以上のサイズ直しをすると指輪が歪み、石が落ちてしまうのです。
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それに比べると、6本爪・4本爪や伏せ込みでしっかりと留められている中石は、さすがに落ちるケースは少なくなります。しかし、マーキス・カットのように、石を上下2本の爪でのみ留めている場合は落ちる事がありますので、取り扱いにご注意ください。
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■2004年11月5日(金) 「愛犬ミミ闘病記(1)」 |
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15年飼っていた愛犬が9月8日に癌で亡くなった。今回はその顛末を少し書こうと思う。(この犬については「老化現象の犬」以下をご参照ください)
最初は、西武新宿線・都立家政駅近くの某動物病院にかかっていた。
悔やんでも悔やみきれないのは、この獣医がとんでもない藪医者だったことである。
非難・中傷に属することなので、余り詳しくは書けないが、ペラペラとよく喋る多弁な獣医といえば、地元の人は既にお解りになると思う。
4年程前、犬の乳首に小豆粒位の小さな腫瘍ができているのに気付いた。
早速、この獣医に見せたのだが、この男は小心者のせいか、病的に手術を怖がる医者で、中々手術をしようとしない。
結局、何の処置も施さずに、そのまま2年間放置した…
その小さな腫瘍が急速に肥大化して、ピンポンボール位の大きさになったのは、2年前の7月の事である。
この期に及んでも、この獣医は手術をしようとしない。
その上、「既に転移しているであろうから、今更手術はしない方がよい」とも言われたが、医者にあるまじき、無責任極まりない言葉だと思う。
その獣医に見切りを付けて、人から紹介された別の動物病院に駆け込んだのは、その直後のことであった。
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■2004年12月4日(土) 「愛犬ミミ闘病記(2)」 |
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その次の先生は、40代位の快活なスポーツマンタイプである。
数日後に簡単に手術をして、入院することなく、その日の夜には帰宅させてくれた。
しかし、病理検査の結果は、やはり、乳腺癌。
この日から生き残りを賭けて、我が愛犬の闘病生活はスタートした。
1月程して体力の回復を待って、再発の予防に抗癌剤の点滴を受け始める。
3週間位の間隔で、計5〜6回位も受けたであろうか。
奇跡的に治ったかのように見えたが、1年後の2003年7月、下腹部に小さな腫瘍を4箇所発見して、再度手術。
結局、この先生には、その後重症の「子宮内蓄膿症」の子宮摘出や抜歯などで、計4回もの手術をお願いすることとなった。
晩年の2年間に4度の手術を受け、その度に回復していた愛犬に異変が起きたのは、2004年3月頃のことであった。
この頃から、何故か左前足を浮かして、ビッコを引いて歩くようになった。
15歳にもなる老犬である。最初足でも挫いたのかと思っていたが、念のため先生に見せると、暫くして先生は「アッ!」と小さな叫び声を上げた。
左前足付け根のリンパ腺に、人差し指位の腫瘍ができていた。
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